2018年06月30日

老いを愉しむ

 年金生活であるから、現役時代と異なり、金銭的には窮屈になる。だが、時間のゆとりは
実に豊かである。今春から、夫婦ともに毎日が日曜日。

 この豊富な時間なる資源を無駄にはできぬと、現役時代に余りできなかったことに費やすことに。
市が開催する講座には積極的に参加。近くで安価に勉強できる。いい刺激になる。夫婦で同じ講座
には参加しない。講座の内容を聞く楽しみが半減するからである。

 美術館や博物館巡りが好きである。二人でよく出かける。今月は7日間展示会に参加した。様々な
分野の展示を目にした。見終わった後は、コーヒー・ショップで休憩。気に入りの作品や展示方法に
ついてコーヒーの香を楽しみながら語り合う。

 ともに70に近い生活歴。夫婦関係が空気的存在にならぬよう、語り合える話題作りを考えて生活
している。気分だけでも「老いの青春」を愉しみたい。  

2016年12月14日

アクア・トトぎふ

 この水族館がオープンしてから、ずーっと関心を持っていた。だが、
なかなか行く機会が訪れなかった。昨年末、思い切って出かけた。

 最上階まで上がり、スロープを降りながら水生生物を観察。足の
悪い僕にはちょっぴり苦しいが、それでも随分楽しめ、興味が湧い
た。この水族館に魅力を感じた。

 年間パスポートなるお得なカードがあることを知り、早速購入。1年
経った今月初め、パスポートを更新した。1年間に5回、夫婦で訪れ
ることができた。水の中の生態。これは水族館がやはりいい。野生の
オオサンショウウオはひるがの高原で、モリアオガエルの産卵は郡上
で自然の状態で若い頃観察している。だが、魚類になるとさっぱり。

 爺婆の勉強がこの水族館で始まった。行けば必ず何かの発見があ
る。給餌時間があるので、食物連鎖の凄さは未だに遭遇はしてはいな
い。ゆったりと泳ぐ魚たち。それは悠久の時間を過ごすことができるよ
うになった我が身のような気がするが。  

2016年10月08日

バロック

 広辞苑で調べると17世紀初頭から18世紀に全ヨーロッパを風靡した芸術上および文学上の
様式」と記されている。日頃、バロック音楽、バロック様式の建築などと当たり前に使っている。
中学の社会か高校時代に世界史でこの言葉を学んだ程度。恥ずかしい話だが、今日までその
語源は全く知らなかった。

 昨日、岡崎市美術博物館へ出かけた。ここのニュースとして「アルカディア」が発行されている。
一般人の我々には、知識のの宝庫となり得る雑誌である。出かける度に戴いてきて、自宅でゆっ
くり目を通す。

 68号には今回の特別企画展「ブリューゲルとバロックの巨匠」について、高見翔子さんの解説が
記されている。大変興味ある内容である。この中に、バロックの語源について記されている。「バロッ
ク」とは本来ポルトガル語で「歪んだ真珠」を意味する「Barroco(バロッコ)」に語源を持ちます。つま
り、「バロック」という言葉は当時、イタリヤ・ルネッサンスに対し、規則から外れた美術を指す蔑称と
して用いられてきました。」とある。

 これを読んで知識が随分広まった感じがする。多くの美術館が定期刊行物として無償で配布してい
る。展示会がより理解できるだけでなく、その周辺までも情報が得られるのは大変有り難い。美術関
係の出版物の情報も、読書の役に立つ。「アルカディア」は魅力的な美術情報誌だ。ネット見えるのも
有り難い。

  

2016年05月08日

新たな挑戦

 昨年、アクア・トト ぎふを初めて訪れた。展示方法が気に入ってしまった。さらに、「ハイギョ」の展示案内が掲示されていた。一気にこの水族館に関心が高まった。
 
 水生動物にも水生植物にも全く知識を持ち合わせていない。少しずつ勉強してみようとそんな雰囲気になってしまった。「ハイギョ展」を訪れた折、思い切って勉強するつもりで、年間パスポートを購入した。

 今年、古稀を迎える。「六〇の手習いならぬ」、七〇の手習いだ。遅きと思わず、前向きにと、「ハイギョ」についても調べた。今月出かけたときには、「アクア・トトぎふ」の案内書を購入。これを読んで、図書館で少しずつ勉強すれば、ずいぶん勉強できるのではと、意気込んでいる。

 車が運転できる間は、この水族館を1つの勉強の場と考えたい。1年に何回行けるかも不明。どれほど勉強できるかも不明。だが、老いた頭に刺激を、水生生物の知識を豊にと考えている。

写真はゾウガメ。涙を流しているかと思いきや、よく観察していると鼻水を! ゾウガメも花粉症かな?

  

2016年03月29日

アクア・トトぎふ



 昨年末から開催されているハイギョ展を午前中観に出かけました。10時少し前でしたが、既に駐車場には多くの車が。平日だが春休み。やはり人気のスポットなんでしょう。

 入り口付近のソメイヨシノが7分咲き、ユキヤナギが満開で水族館といえども、目の保養になり、春の気配を楽しむことができました。

 ハイギョ展は是非見たい展示でした。淡水魚の生きる化石として興味がありました。だが、行ける機会がなくやっと出かけることができました。特に骨格標本は参考になりました。

 カピバラが新しい舎にに移り、大変親しみやすくなっていました。子ども達には大人気のようでした。僕はきれいな色彩を有するチョウセンスズカエルに見とれました。展示の魅力に誘われて、年間パスポートを買ってしまいました。何回行けるかな?
  

2016年02月20日

雛人形





 あちこちの博物館や公共の施設でこの時期になると雛人形が展示されるようになる。

 我が家にも雛人形があった。娘が誕生したときに買った雛人形である。毎年手入れが
大変であった。娘が結婚したときに大きな荷物になったが持たせた。

 2月中下旬になると、毎年パートナーと雛人形を見に出かける。今年はノリタケの森で雛人
形を鑑賞してきた。ここは陶器の雛人形。それでも、実に精細に作られており、しかも
美しい色彩が出ていた。ふたりでどうのこうのと昔を懐かしんでいた。

 徳川美術館でも開催されている。どちらも超豪華な雛人形。庶民には手の出る品ではな
い。せいぜい百貨店で見かける雛人形が目一杯。賑やかだった家庭を振り返るのに良い刺激。
娘は既に40歳過ぎ。遠い昔のできごとであった。