2016年10月29日

若き頃

 









 我が輩は残念ながら古希を迎えた老人である。「ケンジィ」と孫は呼ぶ。だが、成長できていないと
言われるかも知れないが、気分は青年である。

 戦後生まれで、戦争体験はない。だが、戦争が人の心を疲弊し、家庭を壊す。愚かな行為である
ことは知っている。8月になれば、テレビや紙面は戦争関連の報道ばかりである。悲惨な戦争を次
世代に伝えようとの配慮らしい。

 配慮は有り難いが、毎年、数日間も映像・文字で流されると感覚が麻痺してしまう。一種のマイン
ド・コントロール。これが僕には怖い。読書の秋と言われる今秋、若い頃に呼んだ関連の作品を、わ
ざわざ再度文庫本を購入して読んだ。戦争体験はないが、若い人にこんな本があるよと紹介できれ
ば、それでいい。どちらも心に刺さる素晴らしい本である。

 争いごとには絶対巻き込まれたくはない。だが、世界情勢は妖しい雰囲気。守るだけならいいが、
巻き込まれでもしたらと雲行きが怪しい国会。老いても戦争は反対。核兵器は反対。原子力発電も
反対。これも、老いから来る頑固さと断言できますか。


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