2016年06月15日

言葉の贅肉

 
 
伊奈かっぺい著 岩波書店刊 愛知県図書館蔵

  知人がフェイスブックでこの本を紹介していた。「言葉」に関する本は意外と面白い。使い方を間違えていたり、意外な語源があったり、話のネタになったり、重宝することがある。

 日本語と言えども地方で使われる言葉でわからないことが数多くある。学生時代、指宿で道に迷い畑をしてる女性に尋ねた。さっぱりわからず、途方に暮れたことがある。天童市にボーイスカウト関係の知り合いの指導者がいる。彼の言葉は意外と理解できた。同じ東北でも津軽は難解。

 小さな日本。言葉文化は多様。尾張弁を日常語とする我々には、理解しやすい地方語とそうでない語がある。この本は津軽弁が紹介されている。少しは馴染んでみるかと鼻息は荒かった。「えくぼ」の詩が実にいい。ワープロで打ち、字を大きくして印字。音読大好きオッサン。何度も読んですらすら読めるまでに。

  だが、読み方は標準語に近い尾張弁らしい。津軽弁を楽しんで貰うためには、録音したファイルをダウンロードできるようにして欲しいと感じた。こちらのテレビではリンゴ農家のおじさんが話す言葉には標準語のテロップが流れる。実に楽しく,面白い本。 僕は津軽弁に近い言葉で音頭を楽しみたいのだが……。

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